MSX dev'11 9番目のエントリーはThe New Imageによるサイドビュー型アクションパズル「アルター・エゴ」。オリジナルはZXスペクトラム版ですが、今回のエントリーは、そのファミコン版をさらにMSXに移植したものです。うんちくはさておき、パズルゲームファンの頭脳を悩ませるゲームが登場したことの方が、ここでは大事というものでしょう。
「アルター・エゴ」の目的は「ドット」なる物体を集めること。マイキャラを操り、はしごを登ったり降りたり、または地面に飛び降りたりして平場を渡り歩き、ドットを拾い集めていきます。
ただしハドソンの「バイナリィランド」のごとく、マイキャラが二人が登場し、同時に操るというのが味噌。画面上にはマイキャラとその鏡像が表示され、マイキャラが動くとつられて鏡像も動きます。鏡像は敵や地形を無視できますが、ドットを拾うことができません。プレイヤーは双方の場所を入れ替えながらフィールドを動きまわり、ドットを拾っていくわけですが、入れ替え回数には制限があります。ですからどこでプレイヤーを入れ替え、どんなルートでドットを拾っていくかを考えるのが、このゲームの勘所。さらにゲームを難しくしているのがお邪魔虫となる敵の存在で、解きごたえは満点。48KB ROMにパズルの面白さを詰め込んだ本作は、遊ぶ価値ありです。
関連リンク: MSXdev'11 - Alter Ego